忘京

 すべてフィクションです。

意味がないことに、意味があるので。

たとえば、きょう、わたしはふと気が向いて、なにか文章を書いてみる。

なにも書けません。

たとえば、世界には速度があります。 光にも、音にも、それぞれ別の速度がある。それが目や耳に届いて、さらには脳に到達するまでにも、そこには速度がある。ひとの神経は、音速よりもずっと遅いのです。町内放送がわんわんと揺らいで響くように、わたしたち…

なんだかひどく眠たいと思っていたら、どうやら、きょうは雨がふっていたらしい。スマホを見るまで、まったく気がつかなかった。もう2ヶ月は外へでていないから。

わたしは、きみの生まれた日を知らない。

飼い猫が死にました。

加害者として生きる、ということ。

あらゆるコミュニケーションは加害であり、人は誰しもが加害者である。 と、センセーショナルな切り出し方をしてみる。

無題(バイト、嘘)

高校生になったら、バイトをしようと決めていた。

無題(選択、背中)

高校一年の秋だった。 数学の課題を忘れた。