忘京

 すべてフィクションです。

おこがましいとは思うけれども。

世界の全部は相対的で、絶対的な指標なんてものは、おそらくどこにも存在しない。本物だとか偽物だとか、結局のところ、そんなのは言葉の上のものでしかなくて、我々がやっているのは「こっちの方が本物っぽい」という相対評価に過ぎないのである。

ただ愛されたいわけではないのです。

恋愛というものには、あまり良い思い出がありません。思い返せば、私の恋愛はいつも失敗続きで、いつもいつも泣いていたように思われます。

はろー、わーるど!

やっほー。 今日はね、あんまり調子がよくなかったから、お布団に包まりながら言葉の虚構性について考えてた。 コトバのキョコーセー。なんだかカッコイイでしょ。

私だけが裸の夢を見た。

最悪だった。猛暑日だというのに、よりにもよって冷凍庫の扉を閉め忘れたまま寝てしまった。

初恋のなごりはやがて死に至る。

「今、生きていて、楽しいですか?」 12歳の私から届いた手紙は、そんな一文で始まっていた。

羨んで心病む。然るのち、死ぬ。

街路を歩きながら、ふと思った。 自分は決して全知にも全能にもなれないと悟ったのは、一体いつのことであったか。

地球より、地球人類へ向けて。

私は長年、自分が地球に取り残された異星人であるかのような思いで生きてきました。 なぜなら、私は地球に取り残された異星人であったからです。